|
新生地入荷のお知らせ&“正しい服”について
着分の生地が多数、入荷しました。
Zegna、Dnhill、LANVIN、Scabalに英国のヴィンテージ生地等々、
一点もののお値打ち生地が沢山あるので、是非、手にとってご覧になってください!

こうして着分の生地を畳んでいると思い出すことがあります。
店主が初めて勤めたテーラーで、私のスーツを作ってくれることになりました。
店にあった生地を色々と手に取ってみました。その中に、Scabalのネイビーの生地がありました。ごくオーソドックスなサージでしたが、光沢と質感がすごく気に入り、それで最初のオーダースーツを作りました。
先輩が、「良いスーツを着ると人生観が変わるぞ。」と言いましたが、その時は大げさだなと思っただけでした。後日、出来上がったスーツを着た時、その言葉の意味がわかりました。とにかく、それまで着ていたスーツとは全く別物だったからです。
自然に体に沿い、包み込むジャケットの感触。足捌きの良いパンツの心地よさ。皺の回復の早さ・・・。どれも初めての経験でした。人生観はともかく、それまでの洋服観が変わったことは間違いありません。
今考えてみると、その生地が特別、高価なものだったわけでもなく、仕立てが特別なものだったわけでもありません。あえて言えば、きちんと織られた生地で、きちんと仕立てた“正しい服”ということでしょうか。
その後、沢山のお客様の服作りを通して、服、特にスーツには、どのようなデザインであっても、はずしてはいけない基本があること、“正しい服”とはどういうものかを学ばせていただきました。
今、スーツはさまざまなものが溢れています。品質が値段に釣り合わないブランド品、
どう考えてもまともなものが出来るはずが無いほど安いもの、こんな機能が必要なのかと疑問に感じてしまうもの等々・・・。
現在、店では、色々なスーツを作ります。様々な素材、個性的なデザイン。しかしそれがどんな要望であっても、きちんと織られた生地で、きちんと仕立てられた、正しい服を提供し、お客様に歓んでいただきたいなと考えています。
|